モウリーニョは時代の敗北者なのか?その2

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その1の続きです。今回は文だけでは分からないと思うので検証編にしたいと思います。

まずはディフェンスから

・不安定なcbとヤングやバレンシアサイドバックで起用するデメリット

はいまずはclベスト16のユナイテッド対psgの試合から、スールシャールの時の試合ですが、ヤングのサイドバックとしてのセンスを表すにはちょうどいい場面があったので使わしてもらいます

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場面はディマリアがボールをもってヤングを食いつかせた場面、これがいやらしいのがこのボールの持ち方でヴェラッティのパスコースを切っていたルカクをも釣れてしまっていること、ユナイテッドの守備で気になる場所はダロトとマクトミネイが中途半端なポジショニングにいること、おそらく監督のトゥヘルはヤングとスモーリングの守備の粗が分かっていたので、まるで囲んだこのエリアを使いなさいとディマリアに言っていたのでは?と僕は思っています

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場面が変わってディマリアがヴェラッティにパスそして自分は裏へ走り出します

マクトミネイはここでも中途半端なポジショニング

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そしてヴェラッティが中のムバッペへこれによってcbのスモーリングが食いつきさらに広大なスペースが、この時すでにディマリアは完全にヤングの死角へ、優秀なサイドバックならばここで一回首を振ってマークすべき選手を確認するのですがヤングは完全にボールウォッチャーに

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はい!ここでムバッペがダイレクトでヒールパス!

もちろんスモーリングはムバッペに食いつき、ヤングは背後のスペースを確認してなかったのでディマリアに広大なスペースを使われてフリーでボールを受けられシュートを打たれるハメに、運良くここはオフサイドとなってしまいましたがゴールでもおかしくないシーンだったと思います

ですがこれヤングとスモーリングだけが一概に悪いとは言えず、特にダロトとマクトミネイ、ダロトはオーバーラップするサイドバックへのマークがあったから仕方ないのかもしれませんが、マクトミネイに関してはプレスに行くわけでもなく、裏のスペースのカバーリングするわけでもなく、何にしても中途半端なポジショニングを取っているように見えます

・気分屋ポグバの気分守備

試合はこれまたスールシャール政権ですがウルブズ戦から(てかモウリーニョ政権の試合なかなかない( ;  ; ))

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ウルブズのモウチーニョがドリブルで仕掛けるシーン

ポグバは32番の選手へのパスコースを切りながらバイタルエリアを守っているかんじでしょうか?

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そしてモウチーニョがユナイテッドの選手二枚をドリブルでぶち抜きます。

ユナイテッドのdfがザルとはいえ二枚ぶち抜くモウチーニョさんよ、このクラスの選手がプレミアの中堅にいるのもプレミアリーグの魅力ですよね。

話を戻してここでマティッチがスライドして対応、またしてもスモーリングが食いつき、ヒメネスがフリーに、ポグバは未だ棒立ち

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はい!そしてマティッチ、スモーリングの間を通してフリーのヒメネスに、モウチーニョさん半端ねぇよ…

ですがそれと同時にリンデロフが動き出しています反応速すぎ笑

ポグバはまだこの位置

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やらせるかぁー!とばかりに体を投げ出してリンデロフがナイスディフェンス!

ですがポグバはまだこの位置

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リンデロフのおかげでヒメネスに後ろを向かせることに成功、そのナイスディフェンスに感銘を受けたのか俺もやるぜ!と後ろを向いたヒメネスのボールを狩りに

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があっさりかわされ一気にシュートの体勢に

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そしてゴールを決められてしまいました、せっかくのリンデロフのファインプレーも無駄になってしまいました、こんな感じなのでモウリーニョは扱いに困っていたんでしょうね…

・サンチェスの憂鬱、オフザボール皆無のマーシャル

そのシーンが顕著に出ているシーンがありまして、ユナイテッド対ユベントスのclグループステージの試合です

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場面は青のユナイテッドがユベントスに攻撃する場面で見切れているのがマーシャルで、この試合はサンチェスのゼロトップです。

そのサンチェスがちょっとずつボールを持っている選手のサイドに寄って行きます

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そしてサンチェスがサイドよりにボールを受けます、これによって真ん中のスペースが空くのでこのスペースに他の選手が走り込むのがゼロトップの定番の形、基本的にはウイングの選手がその役割になるでしょうか?

未だに棒立ちだけど大丈夫かマーシャル?

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やっぱり…予想してたけど中には入って来ませんでしたね笑

でもここでポグバがマーシャルの代わりにスペースに走り込みます。守備は緩慢ですが攻撃ではインテリジェンスと素晴らしいセンスを魅せます。

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ですがそこはユヴェントス、ポグバにはしっかりクアドラードがついていきます

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ですがポグバが走り込んだことでバイタルが空きました。

ははーん分かっちゃいましたマーシャルさん!そういうことだったんですね!これによって空いたバイタル使って得意の右足でズドン!の形っすね!今までディスってきてすみませ…

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って動かないんかい!結局サンチェスはユヴェントスの屈強なディフェンダー達に囲まれてサイドの選手にボールを預ける形に…

これルカクがワントップで出た時も似た現象が起こりがちで、俺が開けたスペースに入ってこい的なジェスチャーをしてるシーンを見かけたことがあります笑

と問題だらけなユナイテッドでしたがこれも全部チグハグ補強のフロント陣のせいなので僕は選手とモウリーニョにも落ち度は多少ありますが責めません

その3は一応モウリーニョユナイテッドの良かった点、さすがはモウリーニョ!っていうのを書こうと思っていましたが、需要と僕の気持ち次第では書かないかもしれません笑